節分の豆まきは大豆?ある地域で落花生を撒く理由はこれ!

節分になると豆まきをしますよね。子供の頃から何の疑問も持たずに「大豆」を撒いていたと思います。でも地域によっては「落花生」を撒くところがあるんです。

その地方では「落花生を撒くのが常識」であり「大豆を撒くのは非常識」なんだそうです。考えてもみなかった落花生がまさかの主流。

確かに近所の人や友人に相談したわけではないので、自分の家が「非常識」だったとしてもおかしくはない。全国の大豆派・落花生派を調べてみました。

一目瞭然!県別一覧まとめ表

全国各地で「何の豆を撒くか」の多数派をまとめました。

都道府県 種類 都道府県 種類 都道府県 種類
北海道 落花生 石川県 大豆 岡山県 大豆
青森県 落花生 福井県 大豆 広島県 大豆
岩手県 落花生 山梨県 大豆 山口県 大豆
宮城県 落花生 長野県 落花生 徳島県 大豆
秋田県 落花生 岐阜県 大豆 香川県 大豆
山形県 落花生 静岡県 大豆 愛媛県 大豆
福島県 落花生 愛知県 大豆 高知県 大豆
茨城県 大豆 滋賀県 大豆 福岡県 大豆
栃木県 大豆 三重県 大豆 佐賀県 大豆
群馬県 大豆 京都府 大豆 長崎県 大豆
埼玉県 大豆 大阪府 大豆 熊本県 大豆
千葉県 大豆 兵庫県 大豆 大分県 大豆
東京都 大豆 奈良県 大豆 宮崎県 落花生
神奈川県 大豆 和歌山県 大豆 鹿児島県 落花生
新潟県 落花生 鳥取県 大豆 沖縄県 大豆
富山県 大豆 島根県 大豆

「大豆派」がやはり全国的に多い中、「落花生派」の地域が意外と多いですね。

くっきりと分かれる分布図


出典 : http://weathernews.jp/s/topics/201702/010095/

意外とくっきりと別れていることがわかりますね。面積で考えるとそんなに変わらないかも。

なぜ大豆ではなく落花生?理由は2つ

後片付けが楽

東北・北海道地域では落花生を撒く事がわかりました。共通しているのは寒く、雪深い地方ということ。

豆まきは、家の中だけではなく『鬼は外ー』と外に向かっても撒きます。

その際雪が積もっていると「ほうき」で掃くことができません。殻がついたままの落花生なら、雪の上に落ちた後も見つけて拾いやすいです。

宮崎・鹿児島で落花生派が多いのはなぜなのか。鹿児島県が西日本一の「落花生の作付面積」を誇るからと言われています。日本一の千葉県は大豆ですが…。

巻いた豆を拾って食べる

満年齢・数え年の違いはあると思いますが、節分には年の数だけ「豆」を食べますね。撒いた「大豆」は拾い集めて食べることはしないです。

しかし落花生派の地域では殻付き落花生を撒いて拾って食べるのが常識だそう。

たしかに撒くだけだと「もったいない」ですもんね。でも、1つの落花生にはピーナッツが2つ入ってます。落花生で数えるのか、それともピーナッツの方で数えるのか…。

北海道ではまさかの食べる豆も違う


出典 : http://www.touzaburou.com/item/mame00009/

北海道で食べる「豆」は「うぐいす豆」です。この豆はピーナッツを白くコーティングしたもの。甘い「豆菓子」的な位置付けですね。しかも北海道にしか売っていないし、他の地域には存在しません。

この豆なら大人になって歳の数だけ食べるのも喜んで食べられそうですよね。

進化系!?最近の豆まき

 

さらに最近では豆を撒く「意味」よりも「行為」の方に重きが置かれています。

「菓子まき」と呼ばれるものがあります。個別包装された「アメ」や「チョコレート」など、お菓子も豆と一緒に撒くんだそうです。

別のところでは、豆と一緒に小銭を半紙でくるんだ「おひねり」を撒くこともあります。

これからもいろんな「〜まき」が出てきそうですね。