2018年大阪・兵庫の十日えびす。参拝や屋台の時間はいつ?

「商売繁盛で笹持ってこい」

耳に残るこのフレーズで有名な「十日えびす」は、毎年関西では盛り上がるイベントですよね。

商売をしている方のお祭りのイメージが強いですが、サラリーマン, OL,学生の方も屋台もたくさん出ていて楽しめますよ。

正月より盛り上がる「十日えびす」とは?

通称「えべっさん」。

1月10日の前後3日間に行われる、商売繁盛の神様「えびす様」を奉り商売繁盛・家内安全・交通安全を願うお祭りのこと。

関東でいう「酉の市」にあたり、七福神の一員のえびす様は、日本古来唯一の福の神。商売をしている方も、していない方も福を貰いに出かけましょう!

「十日えびす」ならではの参拝のコツ

どうやらえびす様は「耳が遠い」上に「向こう向き」にも坐っているとの事。ですので参拝時にはおおきな声を出さないと駄目です。

そして裏にも回って、裏からも「たのんまっせ」と参拝します。もちろん「去年はありがとうございました」とお礼も忘れずに。

2018年の「えべっさん」開催日程

  • 1月9日(火) 宵えびす
  • 1月10日(水) 本えびす
  • 1月11日(木) 残り福

1月10日が「本えびす」で本番。その前後3日間に行われます。実は「毎年日程は固定」なので、いちど覚えてしまえば、「今年はいつだったっけ?」と思い返す必要はありません。

正月休みが終わって、日常が戻ってきた頃にあるお祭りというわけです。

ご利益がすごい!? 関西で有名な「十日えびす」はここ!

「三大えびす」として次の3つが有名です。

兵庫・西宮神社

えびす神社の総本山。100万人以上の参拝者が訪れます。

ニュースでも必ず取り上げられる「福男」は大変有名。何事も一番参りをされた参拝者を称えようと始まったそうです。もちろん女性の方も対象ですよ。

十日えびす限定で福笹を「大3000円」、「小1000円」で販売しています。

参拝時間

9日の「宵えびす」には、早朝5時に開門し、有馬温泉の芸妓さんによる「献湯式」や「宵宮祭」が行われ、深夜12時にすべての神門が閉ざされます。

翌10日午前6時に表大門を開き、恒例の「開門神事福男選び」が行われます。
そして境内は10日の「本えびす」から11日の「残り福」まで、24時まで福を求める参拝者であふれます。

西宮神社

屋台

1万2千坪に及ぶ境内や周辺に、名物の吉兆店のほか露店など合せて約600軒。

1月9日は10時より開店、21時頃までは多くの屋台が賑わいます。

10日は早朝より副男選びがありますので、この参拝客を目当てに早めに開店するお店も。この日は22時頃まで営業。

11日は10時頃より開店し、19時頃には閉店。

大阪・今宮戎神社

こちらも西宮えびす同様、100万人以上の参拝者が訪れます。聖徳太子の四天王寺建立の際に西方の守護神として建てられたそう。

参拝を済ませた後は、福笹を貰います。神職の方が無料で配布してます。笹は「葉が落ちずに常に青々と茂っている」ことから縁起の良い樹木と言われています。

出典 : http://www.imamiya-ebisu.jp/fukumusume

その後は「福むすめ」に縁起物を結んでもらいましょう。

1つ1500円で笹いっぱいに結んでもらうことができます。あまりに大きい笹を貰ってしまうと、たくさんの飾りを付けないと格好がつかなくなるので要注意。

笹に合わせると、思わぬ出費がかさんでしまうかもしれません。

並んでいる際に「あちらの福むすめに授けていただいたほうが良かった」などと後悔しながら進んではだめです。えべっさんに「後悔」を望んでいると勘違いされてしまいますよ。必ず「この子!」とお気に入りを決めましょう。

「福むすめ」は高倍率のオーディションを勝ち残った方々。べっぴんさん揃い。TVで発表会も行われます。あの芸能人も昔「福むすめ」をやっていたとか。

参拝時間

1月9日の午前0時から11日の夜24時までいつでも参拝できます。24時間です。朝早く以外の時間はとても混雑し、「入場規制」が行われることもあります。

会社から帰宅する、店じまいした商店の方などの増える夕方以降は要注意です。

今宮戎神社

屋台

今宮戎駅周辺からなんば駅周辺まで辺り一帯に屋台が出店しています。夜中はさすがに少し減りますが3日間24時間です。

「なんば駅」から南へ「なんばCITY」方面に進むコースがおすすめです。進むにしたがってどんどんお祭りっぽい雰囲気が出てきますよ。

大阪・堀川戎神社

「ミナミの今宮、キタの堀川」と並び称せられ、「堀川のえべっさん」と慕われるお宮。

おもに「キタ」で商売をされている方々が、参拝に来られます。参拝者の総数は数十万人。

参拝時間

こちらも1月9日午前6時から1月11日の深夜12時頃まで門を閉じませんので、終日お参りできます。24時間です深夜も、福笹や縁起物、神札・お守り・おみくじ等を授与して頂けます。

順路も東門から入って北門へ抜ける、時計回りの一方通行になります。夕方までの昼間の参拝が混雑しなくてスムーズです。

堀川戎神社

屋台

寺町通りに約150軒の出店が軒を連ねています。

歩行者専用道路になる1月9日、10日、11日の午前10時頃より午後10時頃まで。

ないと不便!これを持っていこう。

福笹を手に入れた後、起きがちな問題が「持ち運びに困る」という事。なので、笹の持ち帰り用にエコバックを持っていくと便利です。

屋台で食べたり飲んだり、遊んだりする時も、手が塞がっていると不便です。福笹の他にも、熊手等を入れるときにも、1枚持っておくと重宝するはずです。

「えべっさん」参拝後にはどこにも寄ってはいけない?

「ついで」に神社やお寺に参拝してはいけない、と昔から言われています。神様や仏様に敬意を払うという観点から直行直帰がよいとされます。

これは神社である「えべっさん」にも当てはまります。特別なお願いに行くわけですので、午前中に正装していくのが最良となります。帰宅途中にお店に寄るとその先に「福を落としてくる」事になるんです。

となりますが近年ではそこまで堅苦しく考えなくても良い。おおらかな日本の神様はそんなに心が狭くない、迷信である。という風潮もあります。

どちらが正しいとは一概には言い切れませんので、気にしない方はそのまま屋台やお店に寄って楽しめばいいと思います。やっぱり伝統は守りたいという方は、ぐっと堪えて、一度家に帰り神棚に福笹をお供えしてからもう一度出かける。もしくは、屋台は「えべっさんの一部」とみなし、屋台まではOKとする。

など、ご自身で境界線を決めると良いと思います。