おだやかで綺麗!関西で海水浴に行くなら「日本海側」がおすすめ

待ちに待った海水浴シーズン。今年はどこの海に行こうかとあれこれ考えますね。

関西から海水浴に行くなら、和歌山の「白良浜」を始めとした太平洋側に行く人が多いです。高速がだいぶ伸びてきたので、白浜周辺もとても行きやすくなりました。でも和歌山は海水浴場のメッカということもあり、例年とても混雑します。

今年は反対側に目を向けて、日本海側へ海水浴へ行ってみましょう。「京都縦貫道」の開通以降、大阪から日本海までも「約2時間」と日帰りも十分可能になりました。波が高く荒ぶっているイメージの強い日本海ですが、実はそんなことはなく、穏やかで遠浅の海が広がっている所も多数存在します。

関西にある海水浴場の中から、日本海のおすすめビーチを紹介します。

 

【福井県大飯郡高浜町】若狭和田海水浴場


▶公式:若狭和田ふるさと情報

「若狭和田海水浴場」は福井県の若狭湾に位置し、約1000mにわたって続く美しい海と砂浜が特徴。

アジアで初めて「ブルーフラッグ」を取得した人気のビーチ。ブルーフラッグは「綺麗で安全な海を国際的に認証しようという制度」。厳しい基準を満たしたブルーフラッグ取得のビーチは、日本では若狭和田と神奈川の由比ヶ浜の2つだけです。

遠浅の透き通った海で、ちいさな子も安心して遊ぶことができますよ。そして透明度は抜群!

足元には自由に泳ぎ回る「キス」の姿が目視できます。泳げない子も海に立ち入るだけで、足元にお魚の姿が見えるので大興奮間違いなし。小さな頃から生き物に触れるのは大事なことですね。広い浜辺は、さらさらの白砂。美しい砂浜から眺める透明な海は最高です。

あまりにも広い砂浜なので、自分たちのテントが何処かわからなくなることもあります。そんなときには「番号看板」を目印にしておきましょう。ビーチの東側から1番2番3番と続いています。子供と一緒に確認しておけば、万が一迷子になった際にも心強いですね。

海の家も「25軒」と膨大な数。遠くまで歩く必要がありませんよ。各種レンタルやお昼ご飯、ちょっと休憩など、ちょくちょく訪れる海の家が近いのはとっても便利ですね。

14番より西側では、リード付きで犬と一緒に海に入ることができます。ワンちゃんと一緒に海に入れるビーチは珍しいですね。ただしカンカン照りだと、気温が高くなりすぎるし、砂浜もヤケドしそうなくらい高温になっちゃうので注意しましょう。

遊泳可能時期

7月上旬〜8月下旬

時間(監視・救護所)

8:00〜17:00

設備

海の家25軒(温水シャワー・トイレ)、コインロッカー、

アクセス

電車

若狭和田駅から徒歩で10分

自動車

舞鶴若狭自動車道「大飯高浜IC」より約10分

駐車場

1200円

近くの「道の駅」にお風呂がある


▶公式:道の駅シーサイド高浜

少し前までは和田浜海水浴場から歩いていける距離に「わたつみの湯」がありましたが、平成28年10月以降、一時休業しています。

ちょっと車を走らせた、「道の駅シーサイド高浜」では物産、レストランに加え、温浴施設でお風呂に入ることもできますよ。大きなお風呂ではありませんが、海水浴後に利用するのには十分。

施設に入る前に砂落とし用のシャワーも完備。無料で使えるので、施設内・脱衣所を砂でザラザラにしなくてすみますね。

泡風呂やジェットバスが充実していて気持ちがいいですよ。露天風呂の縁側に立てば眺めも良く、入江が見渡せます。

塩サウナは日焼け後にはちょっと辛いですが、高温・低温のサウナもあり、さっぱりしますよ。

駐車場も広く、車中泊をしている人もたくさん。次の日が休みなら泊まっちゃって、朝方もう一度海で遊んでもいいですね。

 

【兵庫県豊岡市】竹野浜海水浴場


▶公式:竹野浜海水浴場

城崎温泉の向こう側に位置する竹野浜は、昔ながらの浜茶屋を利用しながら海水浴を楽しむ事のできる海水浴場。泳ぎ疲れた後戻ってきて、ゴザに座り、風が抜ける瞬間はとても気持ちがいいですよ。

音楽ガンガンのビーチは子供連れだとちょっと敬遠してしまうので、ゆったりとした時間が流れる竹野浜は子連れにぴったりです。水質も高く、関西随一を誇ります。日本海の美しい海を堪能できますよ。

南国のビーチのように透明度も高く、遠浅なので安心して「お魚」を探すこともできます。地面が見えると怖がりさんも安心ですね。海水浴場の中央部は遊泳エリアの殆どが大人の足がつく深さ。小さい子連れだと中央部が狙い目です。

子供が夢中になるのは、キメの細かいサラサラな白砂の砂浜での砂遊び。公園で遊ぶ砂遊びとは比べ物にならない「砂山のトンネル」など、大作が出来上がるかもしれませんね。

竹野浜では様々なアクティビティを体験することができます。竹野海岸をカヌーで周れる「ジオカヌー」、10歳から可能な「ジオダイビング」、漁船で巡る「プライベートクルーズ」など盛り沢山。

また、テレビなどでよく目にする水圧を使ったマリンスポーツ「フライボード・ホバーボード・ジェットパック」も盛んに行われています。「ジオカヌー」は「親子で参加できるコース」も用意されているので気軽に参加できますよ。忘れられない体験になりますね。

東隣の青井浜には、犬専用ビーチ「ワンワンビーチ」が設けられています。まわりを気にせずワンちゃんと遊ぶことができますよ。

遊泳可能時期

7月上旬〜8月下旬

時間

8:30〜17:00

設備

トイレ・温泉・浜茶屋(食事・更衣室・水シャワー・空気入れ・貴重品預かり)

アクセス

電車

大阪より約3時間40分
JR山陰本線「竹野駅」より約15分

自動車

大阪より約2時間半
北近畿豊岡自動車道「日高新鍋高原IC」より約45分

駐車場

1,500円(3ヶ所)

竹野浜海水浴場のすぐ近くに温泉

中央駐車場の直ぐ側に竹野温泉「誕生の湯」があるので、温泉に浸かりさっぱりして帰りましょう。

大きな温泉ではありませんが立地が最高ですね。海水浴後なのでしっかり砂を落としてから利用しましょう。

 

【京都府京丹後市】琴引浜海水浴場


▶:京丹後市観光協会

丹後半島の西側、夕日ヶ浦温泉のほど近くに位置する「琴引浜海水浴場」は、美しい水と砂を持つビーチにだけ許された「鳴き砂」が有名です。歩くたびにキュッキュと鳴る砂に子ども達は大喜びです。

1800mと全国屈指の長さを誇る「鳴き砂浜」は、広さゆえ混雑も感じにくいのが嬉しい点。太鼓浜を中心に東西にビーチが広がっています。太鼓浜あたりは特に大きな音が鳴るスポット。天気が良ければ幼児が大好きな「音が鳴る靴」を履いているかのごとく、はっきりと音が響きますよ。

さらに、太鼓浜は地面を叩くと「ドンドン」と太鼓のような音が鳴ります。お友達と演奏会をして楽しむのも良いですね。また、岩場もあるので、ヤドカリやカニ・貝を取って遊ぶこともできますよ。

東側のビーチが「遊海水浴場」、西側のビーチが「掛津海水浴場」と別れていますが、東側が砂浜も長いのでおすすめ。海は穏やかな波かつ遠浅で、透明度も高いため、遊んでいる横を魚が通る姿も確認できます。水中メガネやシュノーケルを持っているとハッキリ見えるのでぜひ持参しましょう。

ビーチには無料で利用できる天然露天風呂「天然鳴き砂温泉」もあり、海で冷えた身体を温めることができます。水着のまま入る混浴風呂は、まるでプールにあるジャグジーのようですね。

浜辺の環境を守るために日々の清掃はもちろん、花火やバーベキューを禁止としたり、全国初の禁煙ビーチにしたり、子供にも優しい環境を作ってくれていますよ。

国の名勝・天然記念物に指定された「鳴き砂」を子供に体験させてあげられる美しい白い砂浜、どこまでも見渡せるビーチがつづく「琴引浜」は、夏の間に一度は訪れたいスポットです。

遊泳可能時期

7月上旬〜8月下旬

時間

9:00〜17:00

設備

トイレ・更衣室・シャワー・海の家

アクセス

電車

大阪より約4時間30分
京都丹後鉄道宮豊線「網野駅」より丹海バスにて10分、「琴引浜バス停」下車、徒歩10分

自動車

大阪より約2時間30分
山陰近畿自動車道「京丹後大宮IC」より約30分

駐車場

1,000円/1日

琴引浜の帰りには「夕日ヶ浦温泉」の外湯へ


▶公式:夕日ヶ浦温泉 外湯 花ゆうみ

車で20分ほどの所に位置する夕日ヶ浦温泉は、その名の通り夕日が抜群に綺麗に見られるスポット。

外湯があるので海水浴の後にゆったりと温泉に使って帰りましょう。開放的な露天風呂が疲れを癒やしてくれますよ。土日には「アヒルちゃん」も一緒に入浴。子供が喜びますね。

 

【京都府宮津市】天橋立海水浴場


▶公式:天橋立観光協会

日本三景の一つ「天橋立」。観光で訪れたことがある人も多いですよね。

実は対岸へ伸びる松並木の横は砂浜になっていて、夏のシーズンには海水浴場としてオープンします。約3.6kmつづく風景はまさに白砂青松。景観も最高ですよ。

湾の内側に位置するので波は穏やか。海水も青く透き通るほど透明で綺麗なので、家族連れに人気のスポットになっています。

周囲の松林が日よけになるので、涼しく快適に過ごせます。そのぶん、松の下は争奪戦になります。サンシェードテントを持っていれば、場所取りに巻き込まれることもないので安心ですね。

橋を渡った所に海の家もあります。ランチ用の軽食も買えるし、浮き輪などのレンタルも。貴重品をロッカーに入れて置けるのは安心ですね。

遊泳時期

7月中旬〜8月末

時間

9:00〜17:00

設備

温水シャワー(有料)・冷水シャワー(無料)、海の家、更衣室、トイレ

アクセス

電車

京都丹後鉄道宮豊線「天橋立駅」より徒歩約8分

自動車

京都縦貫自動車道綾部宮津道路「宮津天橋立IC」より約10分

駐車場

近隣駐車場利用(1000円ほど)

歩いていける温泉に入った後、観光も


▶公式:智恵の湯

天橋立海水浴場から徒歩圏内に「智恵の湯」があります。荷物を車に載せた後、駐車場に車を入れたまま利用できるので便利。海水浴後にさっぱり出来るのはありがたいですね。

天橋立ビューランドや観光案内所、土産物屋、駐車場等で割引券も配布されています。大人100円引きで利用できるのであらかじめGetしておきましょう。

お風呂にゆっくり使った後は、観光地ならでは、近辺のお土産物屋さんで買い食いを楽しんでも良いですね。

智恵の餅・チクワなど名物もいっぱいですよ。

 

【京都府京丹後市】八丁浜海水浴場(浅茂川海水浴場)


▶:網野町観光協会

「八丁」の長さを誇るほど広い砂浜ゆえ、名付けられた八丁浜。「1丁(町)」は約60間。1間はだいたい畳の長辺の長さなので、約900m弱。広い砂浜は、大きく3つのエリアに分けられています。

西側のビーチは堤防によって波が打ち消されるため、子供連れで訪れるのに最適なビーチ。波打ち際がとても穏やかなので小さい子の海水浴デビューにも良いですね。

好奇心旺盛な小学生には、堤防周辺がおすすめ。カニや小魚を観察することができるスポットになっていますよ。ゴツゴツしているので「マリンシューズ」は必須。怪我をすることもあるので、子どもから目を離さないように注意しましょう。

西側駐車場横に広がるシーサイドパークでは、白砂青松の美しい景観を楽しむことが出来るだけでなく、複合遊具も完備。数種類の遊具があり、小学生までならとっても楽しめますよ。

海岸整備の進んだ中央付近では、極上の遠浅が出来るビーチ。サーフィンをしている人達も多く、眺めているだけで夏の穏やかな時間を過ごすことができますよ。

東側に広がるビーチは、昔ながらのビーチ。シャワーもトイレもなく、自然のままを残しています。東の端には河口があり、青い橋を渡ると隣の「小浜海水浴場」に歩いて行くこともできますよ。

遊泳可能時期

7月中旬〜8月下旬

設備

冷水シャワー、更衣室、トイレ、海の家

アクセス

電車

京都丹後鉄道 宮豊線「網野駅」から、丹後海陸交通バス乗車「八幡橋バス停」下車、徒歩約5分

自動車

山陰近畿自動車道 野田川大宮道路「京丹後大宮IC」より約30分

駐車場

500円〜1,000円

すぐ近くにある「浅茂川温泉」へ


▶公式:浅茂川温泉 静の里

「網野町」は静御前の出生地。浅茂川温泉静の里では、温泉に加えプールもある複合リラクゼーションスペース。八丁浜からもスグなので、さっぱりして帰るのに丁度良いですよ。

お風呂からは海、そして港も見えて気持ちがいい。高台から眺める海って良いですよね。

 

【福井県美方郡美浜町】水晶浜海水浴場


▶公式:若狭美浜町

福井県敦賀の近くの「水晶浜」は、県内外から海水浴客が訪れる日本一の楽園ビーチとも異名を取る海水浴場。「日本の水浴場88選」にも選ばれている快適に過ごせるビーチです。白い砂浜が美しく、西向きに広がるビーチゆえ、眼の前の海岸線に太陽が沈んでいきます。多くのアマチュアカメラマンにも人気のスポットです。

波打ち際の透明度はかなり高く、沖の方は綺麗なエメラルドグリーン。青と白のコントラストが美しく、1,500mほど続く砂浜には、透明な砂が混じることもあり、水晶浜と呼ばれるのも頷けます。

Youtubeに公式動画が上がっていました。文句なしに美しいビーチの様子を見ることができますよ。

駐車場も2000台、海の家は7軒と、近隣海水浴場では一番設備も充実しています。

しかし、アクセスが良くなったこともあり、関西・東海地方からも多くの人が訪れ、繁忙期には非常に混雑するのが難点。できれば平日に訪れたいスポットです。

遊泳可能時期

7月1日〜8月末

設備

海の家、シャワー、公衆トイレ

アクセス

電車

JR北陸本線「敦賀駅」より福井鉄道バス「白木行き」乗車、「水晶浜バス停」下車すぐ

自動車

舞鶴若狭自動車道「若狭美浜IC」より約15分

駐車場

「平日」1000円
「土・日・祝・お盆期間」1500円

敦賀のスーパー銭湯によって帰ろう


▶公式:越のゆ 敦賀店

水晶浜から敦賀まで戻り、お風呂に入って帰りましょう。「高濃度炭酸泉」で血流促進、「シルキーバス」の気泡により毛穴の汚れを吸着し、お肌もすべすべになりますよ。

余裕があれば「ロウリュ」で大量に汗をかくことも可能です。さっぱりした後はレストコーナーで食事をして帰りましょう。

 

【京都府京丹後市】小天橋(しょうてんきょう)海水浴場


▶公式:小天橋観光協会

小天橋海水浴場は、京都府と兵庫県の境に位置するビーチ。「箱詰海水浴場・箱石浜海水浴場・葛野浜海水浴場、小天橋海水浴場、そして蒲井浜海水浴場」と、海水浴場が約6kmにわたって続く、白砂青松の美しいロングビーチ

中でも一番人気の「小天橋海水浴場」から東側を眺めれば、遠くまで延々と続くビーチは、開放感・爽快感もバツグンです。なだらかな弧を描く白砂の海岸線、緑がかった青い海シアンに近い「青色」をした海と、美しい情景が広がっています。

久美浜湾と日本海を遮っている「砂州(さす)」に広がる砂浜は、天橋立のような情景をしているため「小天橋」と呼ばれるようになったそう。

ビーチは遠浅。足首までの水深がどこまでも続いています。海の上を走っている感覚は南国リゾートのようです。天橋立同様、砂州ならではのきれいな白砂。美しい風景の中に身を置くことができますよ。西の端には「灯台」も鎮座。青い海によく映えるので写真をとる絶好のスポットになっています。

遊泳可能時期

7月1日〜8月末

設備

冷水シャワー(無料)、温水シャワー、海の家

アクセス

電車

京都丹後鉄道宮豊線「小天橋駅」より徒歩約30分

自動車

山陰近畿自動車道「京丹後大宮IC」より約40分

駐車場

1,000円

すぐそこに日帰り温泉


▶公式:久美浜 みなと悠悠

日本海と久美浜湾の間に位置する絶好のロケーションで、温泉に浸かって帰りましょう。「みなと悠悠」は新鮮な海の幸からステーキまで、がっつりビュッフェスタイルで頂くことができる旅館。

宿泊者じゃなくても「日帰り入浴」が可能となっています。源泉かけ流しの温泉を堪能できますよ。ライトアップによって幻想的な雰囲気ただよう露天風呂は気持ちがいいですよ。