夏は涼しく秋には紅葉!大阪で行きやすい「滝の名所」はここ

マツコの知らない世界でも特集されていた「滝」。上から下に落ちてくる豪快な水の流れはいつまでも見ていられますね。ザーッという水の音も心地が良いです。

大阪にも有名な観光スポットから、山をかき分けてたどり着く秘境のようなところまで、大小さまざまな滝が存在します。滝があるのは山深いところも多く、しっかりとした装備がないと危ない場合もあり、気軽には行けませんよね。

そこで、大阪にある「滝」の中から危険度の低い、安心して見に行くことができるスポットを紹介します。

 

【箕面市】箕面大滝


▶公式:箕面公園

箕面公園の「みのお大滝」は有名ですよね。大阪で「滝」といえば、まず思いつくスポットでもあります。

落差33mの堂々とした滝は大迫力!まわりのカエデの木とのコントラストも美しいです。秋には紅葉がとても美しく、古くから紅葉の名所としても有名。そして「箕面大滝」といえば野生の猿がいることでも知られ、いたるところにお猿さんの姿も見られますよ。

滝の上流に駐車場があるので、車で行く際にも便利。ちょっと下ればすぐに滝に出会えます。

電車で行く際の最寄り駅は箕面駅。箕面公園入り口は駅から徒歩5分ですが、公園は全体で83.3ヘクタールと、とっても広大。箕面川に沿って続く「みのお大滝」までの距離は約2.8km。「滝道(たきみち)」と呼ばれる整備された遊歩道を、のんびり散歩しながら向かいましょう。

緑いっぱいの気持ちの良い公園を歩いた先に現れる「壮大な滝」には感動しますよ。

箕面大滝を訪れたら食べたい名物

箕面の名物「もみじの天ぷら」って知ってますか?箕面公園各所で販売している「もみじの天ぷら」は、おかずではなく甘いお菓子。なんと1300年前から食べられている、箕面を代表する伝統的なお菓子で、カリッと香ばしく、かりんとうのような甘さを持つ味

1年以上塩漬けされた「食用もみじ」を塩抜きし、ゴマを混ぜ込んだ衣を付け、菜種油で揚げたシンプルさ。保存料など入ってないので安心ですね。歩いて疲れた体に甘さが染み渡りますよ。

アクセス

電車

阪急箕面線「箕面駅」より公園入口まで約5分、箕面大滝までは徒歩約40分

自動車

近畿道・中国道・名神高速「吹田IC」より約15分

駐車場

箕面駅周辺の市営駐車場や、箕面ドライブウェイ沿いの大日駐車場を利用

箕面大滝を見た後は温泉へ

駅までの帰り道に「箕面温泉スパーガーデン」があるので、一日歩いてかいた汗を流して帰りましょう。とっても目立つ「展望エレベーター」を登れば、眼下に広がる景色が素晴らしく大阪平野が一望できますよ。

肝心のお湯の方も関西屈指の泉質。炭酸水素塩泉のナトリウムイオンにより、肌がトロトロの感触が得られます。美肌効果が高く「美人の湯」とも呼ばれています。

江戸情緒あふれるお風呂、劇場、縁日でテーマパーク的に遊ぶことも出来ますよ。

 

【島本町】水無瀬の滝

京都との府境の島本町。秀吉と明智光秀の「山崎の戦い」の地でもあるココにも滝があります。

歴史は古く、古来から水枯れしたことがないそう。唄にもよくうたわれ、後鳥羽上皇も鑑賞された記録が残っています。

天王山の西尾根から断層によって落ち込んでできた高さ約20メートルの滝。住宅地から高速道路の高架をくぐった先に「水無瀬の滝」が現れます。住宅地からすぐなのに周辺は自然も豊富です。滝周辺は夏でも気温が下がるので、散策すれば涼を体感できますよ。

アクセス

電車

JR京都線「山崎駅」・阪急京都線「大山崎駅」より約20分

自動車

名神高速道路「大山崎IC」より約10分

駐車場

なし

周辺

サントリー山崎蒸溜所

水無瀬の滝とセットで訪れたいスポット

山崎に来たからには、サントリーのウイスキー工場「山崎蒸溜所」、ビール工場「京都ブルワリー」の工場見学は外せません。

ウイスキー工場のガイドツアーは有料ですが、非売品の原酒の試飲もありウイスキー好きにはたまらないツアーになっていますよ。

府境を超えた京都側のビール工場も、予約をすれば無料で工場見学ができますよ。一緒に予約しておきましょう!

もちろん試飲付き!できたてのプレモルを飲んでみましょう。子供にはジュースを用意してもらえるので子連れでも安心ですよ!

 

【高槻市】摂津峡の白滝


▶公式:高槻市観光協会

高槻の山手に広がる摂津峡公園。公園の一番南側の「桜広場」では、約230本の桜の木が一斉に咲き誇る、有名な「お花見スポット」でもあります。さらに初夏にはホタルも見られる隠れたスポット。ローラー滑り台やターザンロープなどもあり、子供も大いに楽しむことができますよ。

摂津峡の東側を渓谷に沿って流れる芥川。上流へ登っていくと公園最北地に「白滝」と呼ばれる美しい滝があります。

道中はハイキングコースにもなっているので、小川のせせらぎの音を聞きながら歩いていきましょう。川沿いを歩き橋を渡ったりとマイナスイオンをいっぱい浴びることが出来ますね。道中は変わった岩など見どころも多いですよ。

白滝のそばにはデッキが作られています。滝にかなり近づくことが出来ますね。高さ15m、幅5mほどとあまり大きくはありませんが、滝の流れをいつまでも見続けていられますよ。

アクセス

電車

JR京都線「高槻駅」より、市営バス乗車「上の口バス停」下車、徒歩約20分

自動車

新名神高速道路「高槻IC」より約13分

駐車場

上の口駐車場・下の口駐車場を利用(1000円)

摂津峡では温泉にも入れる!

渓谷沿いを歩いていると温泉宿を見つけることが出来ます。この「花の里温泉 山水館」は基本的に宿泊施設ですが、日帰りでの温泉利用も可能なんです。渓谷を見ながら入る露天風呂は格別ですよ!

南の駐車場に車を停めたなら系列の「美人湯 祥風苑」がオススメ。橋を渡ればすぐ見つけることが出来ます。わざわざココの温泉に入るために来る人もいるヌルヌルした質感のお湯が特徴。とっても広い屋上露天風呂の開放感も気持ちがいいですよ。

 

【泉佐野市】犬鳴山七宝瀧寺


▶公式:犬鳴山七宝瀧寺

大阪市内から1時間足らずで行ける、大阪の温泉郷として有名な犬鳴山温泉。温泉地から七宝龍寺まで、約3kmに渡ってハイキングコースが整備されているので、散策してみましょう。

犬鳴山一帯は、豊かな自然に囲まれ、今でも多くの修験者が修行を行なっている霊場。漂う神秘的な雰囲気がすがすがしいです。

「大阪みどりの百選」にも選定されていて、モミジやカエデ、イチョウなど落葉樹の種類が豊富なのも特徴。とにかく美しい渓谷が広がっていて夏の新緑・紅葉の時期などはベストシーズンですね。

50円の浄財を納め、本堂の奥から川沿いに進んでいくと「行者の滝」があります。ひんやりとした冷たい水、健やかな空気、神聖な雰囲気を体験できますよ。

周囲にも大小さまざまな四十八の滝、修行のための行場など荘厳な景色が広がっています。

アクセス

電車・バス

南海本線「泉佐野駅」・JR阪和線「日根野駅」より犬鳴山行き南海バス乗車、「犬鳴山バス停」下車後参道を1,000m登る

自動車

関西空港自動車道「上之郷IC」より約30分

駐車場

「犬鳴山バス停」手前100m、一の庄橋を渡り、犬鳴林道を1km半にて本堂上の広場に至る。広場には50台駐車可能

帰りはもちろん温泉に浸かって帰ろう

温泉街にはいくつかの日帰り温泉スポットがありますが、オススメは「山乃湯」。今どきのキレイな銭湯と違い、内湯が一つだけの年季の入った温泉。設備を期待してはいけません。

犬鳴山温泉はとにかく湯質が最高。ツルツルの肌になるいわゆる美人の湯。ヌルヌル感が長く続くので温泉成分の濃度が高く感じますよ。駐車場入り口が狭く、わかりにくいので注意。

 

【河内長野市】滝畑四十八滝


▶:河内長野市観光ポータルサイト

河内長野市の山間部には他数の滝が集まっていて、これらは滝畑四十八滝と呼ばれています。近くにキャンプ場があるのでアウトドアを楽しむ人達で賑わっています。

キャンプ場からすぐのところに落差9mの「光滝」がすぐ見つかります。飛鳥時代に開かれた近くの光滝寺は、この滝から命名されたそう。昔から変わらない滝の流れに皆癒やされていたんですね。

川を登っていくと15分ほどで荒滝、更に30分で御光滝、ずーっと奥まで歩くと夫婦滝といった具合に、色んな滝に出会うことが出来ますよ。様々な滝がありますが2筋の直瀑の滝が織りなす夫婦滝は、滝壺も広く美しい。距離がありますが、道中は名前のない滝もいっぱいあり飽きることなく進むことが出来ますよ。

料金

100円(環境整備費)

アクセス

電車・バス

南海高野線・近鉄長野線「河内長野駅」よりコミュニティバス・南海バス乗車、終点「滝畑ダムバス停」下車、徒歩約25分

自動車

阪和自動車道「岸和田和泉IC」より約30分

駐車場

光滝寺キャンプ場の駐車場(150台乗用車 1,000円/日+清掃協力金100円/人)

滝畑の帰りに寄れる温泉はここ

車で20分ほどの所に「風の湯 河内長野店」がありますよ。13種の癒しのお風呂を備えていて、立ち浴、寝湯、露天風呂とバリエーションも豊富。

営業時間も0時までと遅くまでやっているので安心ですね。