神戸で桜を見に行こう!人混みを避ける穴場的な花見スポット

神戸近郊には桜の名所と呼ばれる場所がいくつもあります。最も代表的な「王子動物園」の桜の通り抜けや「夙川河川敷緑地」の川沿いに咲く桜、「須磨浦公園」「生田川公園」、神戸から離れたところだと「姫路城」も桜の名所です。

しかし、名所だけに人気があり、有数の観光地だったりして人が多いのが難点です。子連れで行くには「名所」はちょっと不向きな場所かもしれませんね。急かされることなくゆっくりと桜を鑑賞したいです。

そこで、とても美しい桜が見られるのに、そこまで人でごった返していない所から、知る人ぞ知る穴場まで、神戸の花見スポットを紹介します。

 

【神戸市灘区】高尾通 桜のトンネル


出典:http://d.hatena.ne.jp/sagisaka-ortho/20110412/1302570521

普通の住宅地なのにとても美しい桜のアーチができているスポット。「桜トンネル南」という交差点の名前にまでなっています。長さも400mと長く、約70本の桜が道の中央に向かい、両側から傾いて植えられています。その結果、頭上でクロスして見事なアーチを描き、桜のトンネルになっています。

普通の住宅街なのでレジャーシートを広げてお弁当という訳にはいきませんが、ピンクのトンネルを潜り抜けながら気軽にお花見が楽しめます。

トンネルになっている道は急な坂道になっています。子供が「抱っこ」と言い出すと抱っこしながら坂道を登るのは大変です。「摩耶ケーブル下」まで市バスを利用し、下って降りるルートを取ると良いですよ。

バスでのアクセス

「三宮駅」から市バス18系統、または「六甲道駅」市バス18系統で「摩耶ケーブル下」下車、徒歩約5分

桜のトンネルと一緒に見たいスポット


出典:http://tetsuwanco.exblog.jp/

その後は「護国神社」まで歩いていけるので、そちらまでブラブラと歩いていくと良いですよ。人も多くなくて、お弁当を広げている家族連れなど、ゆったりとした時間が流れている穴場スポット。前にある「護国神社前公園」にはブランコもあるので子供も楽しく遊べますよ。

先に護国神社から行く場合は「三宮駅」より市バス2系統の阪急六甲行「護国神社前バス停」で下車すると楽に行けますよ。

余裕があれば灘区でもう一つ


出典:https://kabegamiphoto.com/

「都賀川公園」は灘区のシンボルとして地元の人達に愛されています。初夏には上流に当たる六甲川でホタルが見られ、下流では「あゆ」が産卵するほどの美しい川です。

川沿いに植えられた桜が、太陽と川に向かって一斉に花を咲かせます。川沿いを散歩すると気持ちが良いですよ。例年見頃に当たる4月上旬頃には区民の皆さん手作りのお祭り「なだ桜まつり」が行われます。模擬店の出店、地元の方のステージなどが行われ、家族みんなで楽しめるイベントになっていますよ。

 

【神戸市須磨区】妙法寺川公園


▶:妙法寺さくらまつり

須磨区を代表するさくらの名所として、地元の人達に親しまれている公園。

約400本の桜並木が連なっていて約500mの桜のトンネルを作り出しています。3つの橋にまたがっている桜の通り抜けを楽しむことができますよ。最近は有名になってきて、神戸にある「桜の名所」の一つといえるようになってきました。

毎年4月上旬には、須磨区民による手作りの「さくらまつり」が開催されています。地元のお姉ちゃん達による「キッズダンス」・警察官による「ブラスバンド」は、きっと子供も踊りだしてしまうと思いますよ。想像するだけで楽しそうですね。

夜間には「ぼんぼり」が点灯し、公園内には照明もあるので夜桜も楽しめるスポットになっています。

アクセス

  • 山陽電車「東須磨駅」下車、南東へ徒歩約5分
  • 駐車場なし。近隣コインパーキング利用。

お祭りを楽しんだ後には


花と緑のまち推進センター

海沿いに出て少し東へ行くとある「ヴィッセル神戸」のホームグラウンド「ノエビアスタジアム神戸」のある御崎公園がおすすめ。

とても広い芝生広場の周りには「ぐるり」と桜の木が植えられていて、緑の芝生と合っていて圧巻です。見頃の時期には人工的なスタジアムとナチュラルな桜の対比も大変綺麗ですよ。

緑が多い公園になっていて芝生広場には遊具もあるので、天気のいい日には気持ちよく遊べそうですね。人も少なくまさに穴場スポットです。

元神戸市電の「1103号車」が静態保存されていて、男の子ならテンション上がっちゃいますよね。

 

【神戸市兵庫区】水の科学博物館


▶公式:水の科学博物館

2017年3月にリニューアルオープンした「水の科学博物館」はドイツルネッサンス様式の建物がとても美しいです。博物館前の庭園には約200本の桜が植えられています。そんな桜と、ルネッサンス様式の博物館との調和は異文化が混じり合うようでなんとも言えない美しさ

さらに、兵庫県一美しい桜「奥平野舞桜 (おくひらのまいざくら)」という「染井吉野」もあります。高さ9m、幹の周りは320cmにも及ぶ大木です。迫力もすごいですが、桜の木の形の美しさをぜひ見て欲しいです。


出典:https://kabegamiphoto.com/

水の科学博物館は「こうべ花の名所」に選定されていて、4月末には「つつじ」や藤棚に「藤の花」もきれいに咲くので、桜以外の時期も楽しめるスポットですよ。

アクセス

  • 三宮駅より市バス7系統神戸駅行き「楠谷町」下車、徒歩3分
  • 駐車場なし

兵庫県一美しい桜の大木の後は

神戸市水の科学博物館から南へ200mほど行くと「宇治川公園」があります。来る時に降りたバス停を少し超えたあたりです。

宇治川公園から下流の方へ約800mのあいだ桜並木になっています。大きな桜が多く、空を覆い尽くすほどの桜のトンネルが続いていますよ。狭めですが宇治川が公園に沿って流れていて美しいです。やっぱり川と桜の相性は良いですね。

 

【神戸市東灘区】岡本南(桜守)公園


出典:https://higashinada-journal.com/

水上勉の小説「桜守」のモデルとなった笹部新太郎氏の邸宅跡が公園になっています。「桜守」はNHKでドラマ化もされました。笹部新太郎氏は生涯桜の研究に没頭し「桜博士」と呼ばれていました。そんな笹部新太郎氏が創出した桜が「笹部桜」です。

関西屈指の桜の名所になっている「大阪造幣局の通り抜け」「奈良県吉野」「西宮市夙川公園ならびに甲山周辺」など各地で桜の管理・指導を行ったそうです。今関西で美しい桜が愛でられるのは、笹部氏のおかげと言っても過言ではありませんね。

公園内には「笹部桜」や「荘川桜」「江戸彼岸」などの珍しい桜をはじめとした、10種約30本の桜が植えられています。鮮やかなピンクの「笹部桜」が公園内を包み込んでいますよ。小川が流れ情緒バツグン。撮影スポットとして最適ですね。

見頃を迎える4月上旬には、「ササベザクラ祭」が開催され、「花見だんごや桜茶の振舞、お茶席、大道芸などのイベント」が催されています。桜に花見団子は鉄板です!

アクセス

  • 「三宮駅」より阪急神戸線「岡本駅」下車、徒歩2分
  • 駐車場なし。近隣コインパーキング利用。

ひとつ戻って隣の駅へ


▶公式:弓弦羽神社

隣の「御影駅」で降りると、「弓弦羽神社」があります。八咫烏がかわいいですね。鳥居をくぐった後の参道の桜並木は、桜のトンネルになるほど枝と枝が密集しています。神様に会いに行く道中が桜のトンネルなんて素敵です。

拝殿前の「枝垂れ桜」もとても立派。地面につきそうなほど枝が伸びた桜は、風が吹く度に右へ左へと揺れています。紅色をした一重咲きの花が美しさを際立たせます。

こちらも4月上旬にはお祭り「御影花びらまつり」が行われています。桜守公園とはまた違った売店やイベントとなっているので、こちらでも楽しんじゃいましょう。

 

足を伸ばして大阪・京都へ

神戸だけでなく、京都・大阪にも穴場スポットは存在します。大阪・京都ぐらいなら、そんなに遠くないので行動範囲内ですよね。

彼女とお花見デートへ!京都の穴場スポットに桜を見に行こう

人混みは苦手だけど桜は見たい!大阪で花見の穴場スポット5選

やっぱり名所でスケールの大きい桜が見たい!と一緒に行く人に言われたら、「それでも穴場へ」とはなりにくいですね。そんなときに安心な名所を紹介しています。

家族で花見に出かけよう!兵庫県の郊外にある桜の名所6選