暖かくなって来ると潮干狩りのシーズンですね。シーズンは地域にもよりますが、だいたい3月中旬から5月にかけてでしょうか。毎年行っている人なら分かりますが、やったことのない人だと、何を持っていけば良いのか、どんな服装が良いのか迷いますよね。
潮の満ち引きがあるので、潮干狩りは時間との勝負。気がつけば潮が満ちてきて貝が取れなくなっちゃいます。100円ショップを活用して、なるべくお金をかけずに準備しましょう!
基本は動きやすい服装
潮干狩りのイメージって「Tシャツに短パン」だと思います。でもその格好で実際に行ってみると、だんだん辛くなってきます。しっかり対策をして出かけましょう!
半袖ではなく長袖
だんだんと暖かくなってきて、ゴールデンウィーク辺りだともう暑い日も多いです。しかし長時間ひんやりとした「海風」にさらされていると、体も冷えてきてしまいます。半袖Tシャツだと辛いので、長袖Tシャツにして、ラッシュガードなどの羽織れるものを持って行きましょう。
海は遮るものもなく、紫外線を受けっぱなしになります。日焼け対策に長袖は活躍しますね。
ズボンは短パンでもいいが
足元はどうしても濡れるので短パンでもいいと思います。でも短パンでかがんでいると、裾が意外と濡れるんですよね。短パンだとなるべく裾が広がっていない物が良いですよ。
ジャージなどの軽く柔らかい素材で、ストレッチの効いた長ズボンを折ったりする方が便利ですよ。寒くなると伸ばせるし、同じように日焼け対策には、長ズボンの方が良いですね。かがんで作業するので、股上が浅いものも避けましょう。
子供の服装ですが、あらかじめ「水着」を着用しておくといいですよ。転んだりして必ずびしょ濡れになります。
大人が水着はちょっと気が引けるかもしれませんが、子供ならOKですね。あらかじめ水着を着て、上からシャツなどを着ていると安心ですね。寒さ対策には「レインコート」もおすすめです。風を通さないので暖かいし、汚れても洗い流せますよね。
必ずかぶろう帽子
帽子は必須アイテムです。日陰のない砂浜に長時間いるので、日射病・熱中症・紫外線対策の為にも必ずかぶりましょう。
「つば」の広い麦わら帽子、アウトドア用品にあるような日よけ付きのハットが良いです。顔だけでなく、首が隠れるのがポイントです。海は比較的風が強い場合も多いので、「ひも付き」がおすすめですよ。ズレにくいスポーツ用サングラスもあるといいですね。
子供の帽子も基本的に同じです。子供用なら確実に「ゴムひも付き」にしましょう。絶対になくしますからね。
派手な色の帽子なら迷子になった際も目立つので安心です。幼稚園で使っている「体操帽子」も首回りに日よけが付いているので、それでも良いですね。
1番の悩みどころ「靴」
これは大人も子供も同じですが、潮干狩り場ってビーチだし、一番初めの選択肢は「ビーチサンダル」だと思います。
でもビーチサンダルって海水が気持ちいい反面、脱げやすいんですよね。脱げると岩や貝で足を切ってしまう事も考えられます。おまけに足が水に浸かっている所にいると、身体が冷えて頻繁にトイレに行きたくなっちゃいます。
そこで「長靴」です。ちょっと長めの長靴だと、ちょっとぐらい波が来たとしても足が濡れることはありません。履き口が絞れるようになっていると、なお良いですね。長靴の欠点は「しゃがみにくい」事です。立ったり座ったりを繰り返すので、しゃがみにくいと意外と疲れます。
意外と使えるのが「靴下」スタイルです。2枚重ねがベスト。重ね履きする事で、動きやすいのに貝などで切ることもありません。かがむことも苦ではありませんね。欠点は何故かちょっと恥ずかしい。でも大丈夫。5分で慣れます。快適すぎて他の選択肢はなくなりますよ。
貰ったけど派手すぎて履いていない靴下などありませんか?派手な方が海に映えてオシャレかも。
手袋で怪我を防ぐ
貝を採る時に怪我をしてしまうこともあるので、手袋は必須。こちらも日焼け対策にもなりますね。軍手もしくはゴム手袋が一般的です。
軍手でも良いですが、綿の手袋の場合、水を吸ってビショビショになり気持ち悪くなっちゃいます。ゴム手袋の方が水を通さないので良いです。ゴム手袋をつけた上から軍手をすると、水が冷たくても気になりませんよ。
さらに言うなら「マリングローブ」が1番です。ストレッチが効くので、手にうまくフィットします。作業がしやすいですね。また、ウェットスーツ素材で出来ていて保湿性もあります。カラーも様々なものがあり軍手とは一線を画しますよ。
爪が割れちゃうこともあるので、子供の場合は特に素手はやめましょう。100均で子供用軍手も売ってるので、せめてそちらを用意しましょう!
着替えは必須!
大人も子供も必ず濡れるし、汚れます。着替えは必ず持っていきましょう。下着もあったほうがいいです。特に子供の着替えは、不測の事態に備えて2着あるといいですよ。
必須な道具〜あると便利な道具まで
服装を決めたら持っていくものを考えましょう!必須の道具から、あると便利な道具まで紹介します。
これがないと始まらない「熊手」
砂を掘って貝を採るので、もちろん必須のアイテム。大人も子供も1人1本ある方が良いです。潮干狩り場で販売していたりレンタルできる所もありますが、「100均・釣具屋」などでも安く販売しているので購入してもいいと思いますよ。4月のシーズンが始まる頃には100均に出回ります。すぐに売り切れるので見かけたらすぐ確保しましょう!
子供用の場合、先があまり尖っていない物の方が良いですね。砂場で使うプラスチックの熊手は、海水を含んだ砂が重いのですぐに折れてしまいます。
熊手の間に網がついているものがあります。「忍者熊手」と言われていて貝が逃げれないようになっています。こちらも100均で買えます。とっても便利な熊手ですが、潮干狩り場に寄っては禁止されていることもあります。必ず事前に確認してから使うようにしましょう。
採った貝を入れておく「ざる・網」
熊手で掘って見つけた貝は、砂ごと「ざる」に入れておきましょう。家で余っている粗い網目の「小物入れ」で十分です。底の面積が広いものがおすすめです。「ざる」にある程度「貝」が貯まってきたら、「ざる」ごと海水で洗います。すると余計な砂が落ちるので貝だけが残ります。その貝を網に入れておけばOK。「ざる」だけでもいいですよ。
最終的に網の口を縛って海水で洗えば余計な砂は簡単に取れますよ。計量時にも砂が付いたままだと重くなり不利ですからね。
網の選び方としては、あまり目が細かいものだと余計な砂が落ちにくくなるので、貝が落ちないであろう網目のサイズを選びましょう。100均に売ってるもので大丈夫です。口の広いものを選びましょう。網に入れる際は2つ持っておいて、その潮干狩り場の計量対象の貝とそれ以外に分けておくと無駄がありませんよ。
ソリ
子連れで行くとどうしても荷物が多くなってしまいます。その際に便利なのが「ソリ」なんです。雪山だったり、芝生の斜面を滑ったりするあの「ソリ」です。坂なんて無いのにどう使うのかと思いますね。でもコレが便利なんです。
子供と荷物を一緒に乗せて引っ張って移動すれば、荷物や子供を抱えるよりも楽ちんです。さらに荷物置き場にもなるので便利ですよ。レジャーシートに荷物を置くと濡れるかもしれないですが、「ソリ」の上なら水もかからず荷物も安心ですよ。
折りたたみ椅子
お尻が水につかないよう「中腰をキープ」したままの潮干狩りは何気に重労働です。座りながら掘れるのでとても楽。コンパクトに折りたためると移動の際も楽ですね。100均にも売ってるので、ひとつ持っていると良いですよ。
フルクローズできるテント
横になれる場所があると休憩する時に良いですね。海水浴時に使うテントでもいいですが、フルクローズできるタイプなら着替えもでき、荷物の保管にもとても便利ですよ。
簡単に設置できるワンタッチテントがおすすめです。
持って帰る為のバケツやクーラーBOX
持って帰るための容器としては、蓋がついているので「クーラーボックス」がベストですね。貝と海水を入れ、「保冷剤」で温度を保ってあげれば、暗く快適な環境の出来上がり。振動もあまりなければ家に着く頃には、貝が砂を吐いていて「砂抜き」も終わっちゃってますよ。吐いた砂をまた吸ってしまわないように、ざるで「上げ底」にしておくのがポイントです。
車はそのまま乗せられますが、電車の場合はキャリアにクーラーボックスを乗せるスタイルがおすすめです。クーラーボックスが無い時はバケツでも構いませんが、暗い環境にしたいのと、アサリが「ぴゅっ」と砂を吐くので蓋付きのバケツがいいですよ。
帰るまで出番のないクーラーボックスかといえばそうではありません。潮干狩り場は屋台などもない所もたくさんあるので、「飲み物・食べ物・お菓子」は持参した方がいいです。特に子供がいると「お菓子」は必須です。帰る頃にはなくなっているのでクーラーボックスに入れて持っていけば保冷にもなりますね。休憩時の椅子代わりにもなるので万能ですよ。
海水を入れるペットボトル
水道水を入れたペットボトルを持っていると、手足を洗う時に便利ですね。帰りにそのペットボトルに海水を入れて帰れば、自宅で砂抜きをする時に使えますよ。
真水よりも海水のほうがうまく砂が抜けます。砂を吐くのでぴっちり蓋をしたいですが、密閉しないように注意しましょう。
海水の量としては、貝1kgに500mlの海水で十分です。家族で1L〜2Lあれば十分足りますね。クーラーボックスに海水を入れて持って帰るなら、別で持ち帰りの海水は要りません。手足を洗える真水用だけでいいですね。
子供が飽きない為の遊び道具
子供は潮干狩りに来たというよりも砂遊びに来た感覚です。砂遊び道具があれば、アサリを見つけるために掘るだけでない、違った遊び方ができますね。
他にも持ってたほうが良いもの
- タオル…汗拭き用、手足拭き用の1人2枚欲しい。作業中は首にかけて日焼け対策に。
- 日焼け止め…紫外線対策
- 絆創膏…貝で切ってしまった時に使える
- レジャーシート…車に載せる際にクーラーボックスの下に引きたい
実際に行く前に干潮時間をチェック
「潮MieYell 潮汐・潮見表カレンダー」で「干潮・満潮」の時刻が掲載されています。
潮干狩りに適しているか「○や◎」で表されていて分かりやすいですよ。干潮時刻の2時間ぐらい前に到着するように行きましょう。
アサリを見分けれるようになろう
アサリだけ課金対象ということがよくあります。アサリ以外の物も一緒に計量してしまわないように、見分けられると良いですよね。潮干狩りで取れる貝の代表的なものは「アサリ・ハマグリ・バカ貝」あたりでしょうか。この3つだけでも見分けたいです。
大きさ | 色 | 特徴 | |
---|---|---|---|
アサリ | 4cmぐらい | 黒,白,茶,白黒,白茶,青白など |
|
ハマグリ | 8cmぐらい | 白,栗褐色,黒褐色など |
|
バカ貝 | 8〜10cmぐらい | 赤褐色,茶褐色 |
|
ややこしいことに「バカ貝」には3〜5cmぐらいの種類のモノもいます。
- 触ってみてザラザラしていて、厚みがないなら「アサリ」
- 触ってみてツルツルしていて、厚みがあると「バカ貝」
と覚えておけばいいですよ。バカ貝は殻が薄く、欠けやすい上に、砂出しが大変な貝なので持って帰らず、リリースするほうが良いと思います。
さらに、アサリの死んでいる貝の見分け方はとっても簡単です。アサリは生きている間は貝柱の力で殻を閉じていて、死ぬと閉じる力がなくなるので開いてしまいます。アサリが閉まっていると生きている証拠というわけです。
準備ができたら潮干狩りスポットを探そう!
関西圏にはたくさんの潮干狩りスポットがあります。無料で利用できる場所は、こちらで紹介しているので参考にしてみて。
無料の潮干狩りスポットの場合、「あさり」などの貝が取れるかどうかは、やってみないとわかりません。どうせ行くなら確実にGetして帰りたいですね。お金はかかりますが「潮干狩り場」ならあらかじめアサリを撒いてくれているので、きっちり持ち帰ることができますよ。
兵庫県のおすすめ「潮干狩りスポット」をこちらで紹介しています。
車を持っていない場合に便利な「駅から近いスポット」はこちら。電車で行けるからアクセス抜群ですよ。