彼女とお花見デートへ!京都の穴場スポットに桜を見に行こう

京都ってやっぱり良いですよね。神社仏閣を訪れると歴史を感じられ、厳かな気持ちになります。神社仏閣だけではなく、「桜」も名所と言われるところがいっぱいあります。円山公園、醍醐寺、清水寺など、数えればキリがありません。

しかし京都で花見にも難点があります。それは観光地ゆえ、とにかく人が多い事。外国人観光客も急増していて、どこに行っても人だらけ。人混みが苦手な彼女に、京都に桜を見に行こうと言っても「人が多いからイヤだ」と言われかねませんね。

そんな京都のお花見も、実は「穴場」になっているスポットがあります。比較的混雑の少ない穴場で、混雑を避けつつゆっくりとデートを楽しみましょう。京都で桜が見られる穴場スポットを紹介します。

 

【京都市北区】原谷苑


▶公式:原谷苑

京の桃源郷で桜を愛でる

個人所有の庭園ですが、桜の咲き誇る時期に一般公開されています。知る人ぞ知る桜の名所ですが、決してアクセスが良いとは言えないので、穴場スポットとなっています。しかし肝心の桜は抜群に素晴らしいです。「吉野の桜と原谷の桜は死ぬまでに見ておけ」と言われ並び称されるほどです。

約4000坪の苑内には、空を覆い隠すように咲いている、ピンク色が鮮やかな「紅枝垂れ桜」を中心に、20種400本に及ぶ桜が植えられています。桜の種類が豊富なので約1ヶ月間も見頃が続くのもポイントです。小道が整備されていて桜の間を歩けるようになっていて、その小道と小道の間には獣道のような細い道。桜が重なり合い、まるでジャングルのように生い茂っています

桜だけではなく、黄色い「やまぶき」や「椿」に「つつじ」「雪柳」など様々な花が咲き乱れています。あたり一面を桜をはじめとした「花々」で埋め尽くされている様子は、この世のものとは思えないほど。ピンクや赤、山吹色とカラフルな様子は「京の桃源郷」と言ってもいいのではないでしょうか。

苑内は飲食物持ち込み禁止で、敷物や三脚も禁止です。売店があるので「お弁当」などはそちらで購入しましょう。お弁当の他にも、「おでん・ぜんざい・缶ビール・ドリンク類」も買えますよ。座れる椅子も売店周辺や小道の所々にあるので、2人でちょこんと座ってお弁当を食べたり、ゆったりと桜を鑑賞できます。

入苑料は、曜日や桜の開花ぐあいよって、300〜1500円の間で変動します。ですが、満開のピークの頃に1500円を払ったとしても損はしないでしょう。豪華絢爛な桜のトンネルが出迎えてくれますよ。

バスでのアクセス

  • 京都駅からバス「高尾京北線」栂ノ尾行き「わら天神前」下車。
  • 例年、桜の見頃の時期には「わら天神」から「原谷苑西口」までシャトルバスが出ています。
  • 駐車場はありません。

ついでに寄ろう!近くの桜スポット

わら天神まで戻ってきたら南にちょっと歩くと「平野神社」があります。京都のお花見の超有名スポットですね。人気スポットだけあり、人と屋台がいっぱいですがチラッと寄ってみませんか?

平野神社発祥でシンボル的な「魁」や「衣笠桜」など珍しい桜があリますよ。平野神社も、5月の連休あたりまでと長い期間桜を見られるスポットです。夜には落ち着いた照明でライトアップされ、厳かな雰囲気になっています。先ほどの桃源郷とはまた違った趣がありますね。

みんなが行った桃源郷の桜

 

【京都市山科区】毘沙門堂


出典:http://kyotomoyou.jp/

▶公式:毘沙門堂

京都駅からもスグ!山科で桜を愛でる

山科駅を出て細い道を北の方に歩くと、天台宗五箇室門跡のひとつ「毘沙門堂」に辿り着きます。こちらは紅葉の名所として大変有名。京都の中心地から少し離れているせいか、京都にある桜の名所と比べ混雑は少なめです。

ここ桜のメインは、誰もが何処かでその姿を見たことがある、宸殿前の「毘沙門しだれ」です。高さ10m、枝張りは30mと大変立派な桜。大きく30mも枝を広げて「白い花」を咲かせる姿は壮観でインパクト大です。「毘沙門しだれ」はお寺がこの地に再興され350年間、春の訪れと共に桜の花を咲かせ続けています。現存する「毘沙門しだれ」は樹齢150年を超えた5代目で、江戸時代から続いています。

境内には、約50本の桜の樹が植えられています。枝垂れ桜の他にも、染井吉野や彼岸桜など、どれも見応えがありますよ。毘沙門堂のある山科は、江戸時代には東海道の交通の要所として賑わいを見せていました。参勤交代の行列は、必ず毘沙門堂にお参りに寄ったそう。あの大名もこの地に参ったかと思うと、ロマンがありますね。

電車でのアクセス

JR京都駅→約5分→JR山科駅下車、徒歩約20分

ついでに寄ろう!近くの桜スポット


出典:https://travel.mar-ker.com/

毘沙門堂と山科駅の間に「山科疏水」が流れています。琵琶湖から京都の市街地へと水を供給している琵琶湖疏水の山科エリア。四ノ宮から日ノ宮までの4km区間に「染井吉野と山桜」約800本の桜が咲き誇っています。

地面には菜の花も満開を迎えています。疏水に沿った散歩道を2人で歩きながら「ピンクの桜のトンネル」と「黄色い菜の花の絨毯」のコントラストを楽しむことができます。琵琶湖疏水観光船の試験運行もしているので、船から楽しむこともできますよ。

みんなが行った山科の桜

 

【京都府宇治市】宇治橋上流

船から桜を愛でよう

源氏物語の舞台で知られる宇治。「源氏物語ミュージアム」だけでなく、世界遺産になっている「平等院」や「宇治上神社」など見どころもいっぱいです。

宇治川のあいだに架かる「宇治橋」の上流では、美しい桜が見られる穴場スポットになっています。実はこの橋は646年に架けられた日本最古の橋なんです。豊臣秀吉が茶の湯を汲ませたという逸話も。

周辺は、宇治川両岸や2つの島からなる中の島に、約2000本の桜が植えられ咲き誇っています。「染井吉野・枝垂れ桜・牡丹桜」と種類も豊富。

例年4月の第1土曜・日曜に「宇治川さくらまつり」も開催されています。ちょっと人が多くなりますが、名産の「宇治茶」のお茶席や「宇治茶漬け」を堪能しながら、ゆっくりと川辺で散策デートもいいですね。夜には中の島の枝垂れ桜のライトアップもされますよ。

川沿いを歩いていると必ず目にする「宇治川観光遊覧船」もオススメ。乗船料500円で水上から両岸の桜を眺められます。地上とはまた違っった景色を堪能できますよ。

電車でのアクセス

JR京都駅→約17分→JR宇治駅下車、徒歩10分

ついでに寄ろう!近くの桜スポット

やっぱり宇治に来たら世界遺産「平等院」は外せませんね。工事も完了してとってもきれいな姿になりました。鳳凰堂の周囲に広がる「阿宇池」の外周には「枝垂れ桜」が並び、水面に映る桜と鳳凰堂とのコントラストは美しいの一言。

ちょっと距離がありますが「宇治市植物公園」もオススメ。樹齢70年の「枝垂れ桜」をはじめ、春のゾーンでは、「染井吉野・八重桜」など130本の桜が咲き誇っています。桜の開花時期にはライトアップされていますよ。

みんなのが行った穴場の桜

 

【京都市北区】上賀茂神社


出典:http://kyotomoyou.jp/

▶公式:上賀茂神社

象徴的な2つの桜

下賀茂神社から更に北に上っていくと、世界遺産「上賀茂神社(賀茂別雷神社)」があります。一の鳥居をくぐり、二の鳥居までの間の、直線の参道の脇にそれぞれ謂れのある桜が並びます。

上賀茂神社では象徴的な2つの桜があります。一つは「御所桜」といわれる枝垂れ桜。4月上旬に白い花を咲かせ、見頃を迎えます。もう一つは、4月中旬に見頃を迎える鮮やかなピンク色の「斎王桜」といわれる紅枝垂れ桜。見頃時期がちょっとずれているので両方を同時に見るのは難しいです。どちらをメインに据えるか悩ましい所。

境内には他にも沢山の桜が咲いています。鳥居の前からなど少し離れたところから見ると、たくさんの桜を見られるのでオススメです。

境内を散策し、お参りした後は、上賀茂神社から賀茂川を下流に向かって歩きましょう。御薗橋から川沿いを歩くと「染井吉野」の桜並木が続いていますよ。ゆったりとした花見散歩ができますね、土手に座って休憩したりデートにもってこいの場所です。

アクセス

  • JR京都駅より市バス「4番」上賀茂神社行き→約50分→「上賀茂神社」下車すぐ
  • JR京都駅より地下鉄→約15分→「北山駅」下車、徒歩15分
  • 駐車場あり

ついでに寄ろう!近くの桜スポット

上賀茂神社を出て20分ほど川沿いを歩くと、北山橋から北大路駅にかけて「半木(なからぎ)の道」と呼ばれるところがあります。

昔から地元の人達に愛されてきた場所で、枝垂れ桜の「ピンクのトンネル」が現れます。約800mの間に約70本の「枝垂れ桜」が咲き誇っています。桜は手入れが行き届いていて、垂れ下がらないように添え木にかけられ綺麗なアーチを形成しています。非常に濃いピンクのアーチはとても美しい。

すぐ隣には京都府立植物園があり、そちらの桜も見事で、チューリップも満開を迎えとっても綺麗です。北山通りにはお洒落なカフェがあるので、ちょっと休憩して、半木の道〜植物園と巡るのが良さそうですね。

みんなのが行った穴場の桜

 

【京都市上京区】京都御苑


一般財団法人国民公園協会 京都御苑

京都の中心で桜を愛でる

京都御苑は京都の中心にある国立公園です。「御所」のある所ですね。御苑内にある天皇陛下の元邸宅・皇居が「御所」です。でもみんな御苑含めて御所って呼んでますね。

京都御苑はとにかく広い!東西700m、南北1300mと中心地にあると思えない広さ。約1100本の桜で広大な苑内を彩ります。

種類も多く「枝垂れ桜・山桜・八重紅桜・霞桜・里桜」と多種多様。種類が多いということは開花時期がバラバラ。ということは、長い期間桜を愛でることができますね。

1番の見所は「近衛邸跡」にある糸桜。枝垂れ桜の大木が約30本植えられている様子は、迫力があり圧巻ですよ。

その昔「後水尾天皇」がその美しさに魅せられ、思わず「御車を返した」事で名付けられた「車返しの桜」など、苑内には伝統ある名前が付けられていて大変趣があります。

広さゆえ人が多く詰め掛けたとしても混雑を感じない穴場的スポットです。広い苑内でお弁当を持ってピクニック気分でお花見したいですね。

電車でのアクセス

  • JR京都駅→7分→地下鉄烏丸線「丸太町駅」下車、徒歩約1分
  • 駐車場あり「中立売西駐車場・清和院東駐車場」

ついでに寄ろう!近くの桜スポット

京都御苑から北西へ少し行くと「水火天満宮」があります。こちらは日本で最初の天満宮。

京都御苑と対照的に非常にコンパクトにまとまっています。小さな境内を2本の枝垂れ桜が覆い尽くす様に咲いていますよ。観光客もそれほど多くないので、ゆったりと鑑賞できますね。

みんなのが行った穴場の桜

 

足を伸ばして大阪・神戸へ

京都だけでなく、神戸・大阪にも穴場スポットは存在します。大阪・神戸ぐらいなら、そんなに遠くないので行動範囲内ですよね。

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